ノーカントリー
昨日、アカデミー賞、作品賞・監督賞等、主要4部門を受賞した映画「ノーカントリー」を観た。
感想を一言でいえば「圧倒された!」だ
そもそもコーエン監督の映画はファーゴにしてもバーバーにしてもノワール映画であって、血なまぐさいシーンが多いのだが、この「ノーカントリー」は、いわゆるノワール映画と一線を隔している。
逃げる男と追う殺人鬼、さらに二人を追う男、そして、世界から隔世してしまっている老保安官
逃げる男と追う殺人鬼が話の中心になっているのだけれど、キーパーソンは老保安官なのがタイトルのノーカントリーを物語っている。
しかし、何故、ノーカントリーか?話は最後まで慎重に聞くべきであると感じた、この老保安官にはもう救い様の無い出来事!しかし、現実を目の当たりにすると、やはり現場と対峙したくなる衝動!
わたしはタイトルの意味をこの老保安官に見つけたことで、この映画と対峙できた。
そして、この映画はエンドロールが流れるまで、全く音楽が無い
テキサスの舞台と相まって、映像は美しく荒涼としている、しかも暑い、この温度まで伝わってきそうだった。そこで繰り広げられる殺人の数々は殺人鬼にとって、金でも麻薬でも無く、もっと超越したなにか、つまり、目的が無いのだ、あるとすれば規律を持った殺人!
それ以上の恐ろしいものは無い
観終わってから何故か、規律正しく生活しなくてはと思ってしまった。